これからは温泉養殖の時代(陸上養殖が主流になる)
こんにちは、とらふぐです。
今日は、私の本業であるトラフグ養殖について解説したいと思います。
日本と水産魚の関わり
日本は四方を海に囲まれているため、水産資源が豊富な国です。
そのため、海域ではさまざまな養殖が盛んに行われてきました。
陸上養殖とは
陸上養殖とは外部の環境と接することなく、同じ水を濾過して使用し続ける方法です。(詳しくは閉鎖循環式陸上養殖)
これにより、近隣に海がない山間部などでも海水魚の養殖が可能になります。
まさに養殖業界に革命をもたらした技術。すごいですね。
近年の異常気象による影響
近年、台風の増加や水温の上昇などによる生け簀の破損、養殖魚の大量死など
海面養殖への被害が後を絶ちません。
事前にこれらの事態を予測できたとしても
海域をそのまま利用しているため、対策をすることは非常に困難です。
大注目の陸上養殖
自然環境に左右されない陸上養殖が注目されています。
- 飼育環境を人為的にコントロールできる(温暖化や台風の影響を受けにくい)
- 病気のリスクが低いため、薬品を使用しない安全な魚が生産可能
- 漁業法の制約がないため、好きな場所に誰でも参入できる
- 日常作業が安易なため、高齢者などの雇用促進につながる
養殖業界が変わろうとしています。
温泉水を利用した養殖
私は現在、温泉水を利用してトラフグを陸上養殖しています。
温泉水のメリット
- 塩分を供給できる
- 温泉排熱を利用して冬場に飼育水を温められるため成長が早い(加温コスト削減)
- 水道代の削減
他の陸上養殖と比べて、採算性が高いんです。
私たちの取り組み
私の地元は目立った産業がなく、過疎化が進んでいます。
そこで唯一の資源である温泉を利用してトラフグ養殖事業を行い、観光客の誘致を目指すことにしました。
とはいえ養殖初心者ですので栃木県の(株)夢創造さんからコンサルティングを受け、トラフグ養殖をしております。
夢創造は全国初の温泉水を利用したトラフグ養殖に成功した企業です。
温泉トラフグという商標でブランド化しており、全国展開しています。
陸上養殖オススメです
陸上養殖に参入する企業が急増しております。
先日、関西電力がバナメイエビの陸上養殖に参入することが発表され話題になりました。
誰でも簡単に始められる魅力的な事業だと思います。
みなさんも陸上養殖始めましょう!